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FXとは
日本のFXは、1998年から始まった比較的新しい金融商品です。外国為替証拠金取引とも呼びます。
世界中の通貨を取り扱っており、通貨を売買(外貨に投資)することで利益を生み出します。
1ドル110円の時に手持ちのドル全てを売る。(手持ち:11000円)
1000円を利益として生み出した。
小さな金額を元手にして、大きな金額の取引を行うことのできる「レバレッジ」という仕組みがあるので、少ない元手でFXを始められるのが特徴です。
FXのメリットデメリット
はちわれ
FXのメリット(強み)
FXの強みとして、以下のような点が挙げられます。
- 平日24時間いつでも取引できる
- インターネット環境があるならどこでも取引できる
- 少ない元手で大きな取引をできる(レバレッジ)
- 利益の他にスワップ金利を受け取れる
- 売り注文から入ることができる
- 取引コストが安い
- 値幅制限がない
平日24時間いつでも取引できる
FXでは、平日24時間いつでも取引が可能です。
厳密には、月曜AM7時から土曜AM7時まで(サマータイムでは1時間繰り上げ)です。
これは、FXが世界中の通貨を取り扱っているためです。
世界中の通貨を取り扱っているということは、世界中で取引が行われています。
つまり、東京外国為替市場以外にも市場が世界各国にあります。東京外国為替市場が閉まっても、他国の市場が開くので、取引できるというわけです。
はちわれ
ちなみに外国為替市場は特定の場所があるわけではなく、ブローカーや各国の中央銀行が取引を行うんだ。
そのため、「東京市場は大体この時間」といったあいまいな表現されることが多いよ。
インターネット環境があれば、どこでも取引できる
インターネット環境があれば、どこにいても取引ができるのも、FXの強みであり魅力です。
国内外でWi-Fi環境が整備されつつあるので、出先でWi-Fiスポットを探すのも容易になっています。
最近では、パソコンだけではなくスマホアプリに対応しているブローカーも増えてきているので、パソコンを持ち歩かずとも手軽に取引ができるようになっています。
少ない元手で大きな取引を行える(レバレッジ)
FXでは、保証金(証拠金)に「レバレッジ」をかけて、手元の資金以上の金額で取引を行うことが可能となっています。
保証金(証拠金)を担保に、大きな運用資金を借りて取引を行うイメージです。
通常であれば、10万円までの取引しかできません。
ですが、10倍のレバレッジをかけると、100万円分の取引を行うことができます。
レバレッジはFXにとって大きな強みであり特徴です。しかし、大きなレバレッジをかけた取引では利益も大きくなる半面、損失も大きくなるので注意が必要です。
利益の他にスワップ金利も受け取れる
スワップ金利は、スワップポイントとも呼ばれます。
各国の通貨には、それぞれ各国の政策に合わせた金利がかけられています。
通貨を売買する際には、金利も各通貨に適応されます。つまり、2つの通貨を売買するので、金利差が生じるというわけです。
この金利差をスワップ金利(スワップポイント)と呼びます。
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことによってスワップ金利を受け取れます。(金利は日割り計算です)
これは、通貨を売買するFXだからこその仕組みです。
通貨Bを売って通貨Aを買う場合、金利差2.4%のスワップポイントを受け取ることができます。
逆に、通貨Aを売って通貨Bを買う場合、金利差2.4%のスワップポイントを支払う必要があります。
このスワップ金利の仕組みを利用して、スワップ金利の大きい通貨ペアで買い取引を行い、スワップ金利を受け取る取引を行うトレーダーもいます。
しかし、スワップ金利は各国の政策や為替レートによって日々変化します。高金利だった通貨が、突然低金利になることも可能性として0ではありません。
また、為替レートの変動によって損失を抱えることで、スワップ金利で得た利益を帳消しにするリスクもあるので、注意が必要です。
売り注文から入ることができる
FXは、2つの外貨をペアにして取り扱っています。(通貨ペアと呼ぶ)
例えば、米ドルと日本円の通貨ペアで取引していた場合、チャートはドル/円が表示されています。
「買い」の取引をするときは日本円を売って米ドルを買い、「売り」の取引をするときは米ドルを売って日本円を買うという取引を行っています。
チャートが下落しているときは、「米ドルが下落しており、日本円が上昇している」という状態になります。
そのため、「米ドルを売って日本円を買う」という売り注文で新規にエントリーすることができるというわけです。
この「通貨が下落しても利益のチャンスがある」のは、FXの大きな特徴であり強みであるといえるでしょう。
値幅制限がない
FXには、ストップ高やストップ安というような「価格が動き過ぎているので取引を一旦停止する」という仕組みがありません。
そのため、取引の開始や終了を自由に決定することができます。
また、ストップ高やストップ安で取引を一旦停止することがないので、大きな利益を生み出すこともできます。
FXのデメリット(リスク)
FXのリスクとして、以下のような点が挙げられます。
- インターネットやシステムの障害で取引ができなくなる
- 為替レートが大きく反動する場合もある
- 為替レートの急激な変動により、提示レートと乖離して取引される場合もある
- スワップ金利を支払う場合がある
- 取引相手の少ない通貨ペアでは、思ったポイントで決済できないこともある
- 信頼性の低いFX業者では出金トラブルや取引制限もある
- 高レバレッジの取引で大きな損失を抱える可能性がある
インターネットやシステムの障害で取引ができなくなる
FXはインターネットを介した取引です。
そのためインターネットに障害が起こった場合、一切の取引が行えなくなります。
FX業者においてシステム障害が起こった場合も取引が行えなくなります。
また、口座番号やパスワードなどの情報漏洩が起こった場合、悪用されるリスクも存在します。
はちわれ
為替レートが大きく反動する場合もある
FXは、2つの通貨を売買する金融商品です。
そのため、各国の情勢や有事の有無、要人の発言などによって為替レートが大きく変動します。
株とは違って値幅の変動制限がないので、突然大きく反動することも間々あります。
その結果、大きな損失を抱えたり、ロスカットされてしまうリスクがあります。
はちわれ
どれほど大きく動くのか、一度はチェックしておこう。
スワップ金利を支払う場合がある
スワップ金利は、取引する2つの通貨にかかる金利差です。
金利の高い通貨を買う場合はスワップ金利を受け取ることができますが、金利の高い通貨を売る場合はスワップ金利を支払う必要があります。
また、スワップ金利は各国の政策や為替レートで日々更新されます。
そのため、「金利を受け取るつもりでいたのに支払うことになった」というリスクもあるので注意が必要です。
はちわれ
金利の変動が起こる可能性はメジャー通貨よりも大きいので、スワップ金利狙いの取引は慎重に行おう。
取引相手の少ない通貨ペアでは、思ったポイントで決済出来ない事もある
FXでの取引は、買い取引に対して売り取引の相手がいることが原則です。
とある金額で通貨を買いたくても、その金額で通貨を売ってくれる相手がいなければ買うことができません。その逆も然りです。
メジャーな通貨であれば、多くのトレーダーが参入しているので「取引相手がいない」という事態はほぼ怒り得ません。
しかしマイナーな通貨だと、取引に参入しているトレーダーが少ない場合が多いです。
そのため、「思ったポイントで取引をしようとしても、相手がいないために取引できない」ケースがあるので注意が必要です。
信頼性の低い業者では出金トラブルや取引制限もある
FXは、トレーダーがFX業者に資金を預け、FX業者に為替トレードを依頼している仕組みになっています。
そのため、FX業者の経営状態によっては取引制限が発生するケースもあります。
また、「信託保全」を採用していないFX業者が倒産した場合、預けた資金が返ってこない可能性もあります。
信頼性の低い海外業者には、「出金を拒否された」という事例も少なからずあるようです。
高レバレッジの取引で大きな損失を抱える可能性がある
FXでは、保証金にレバレッジをかけることで大きな金額での取引が可能となります。
そのため、高レバレッジの取引によって大きな損失を抱える可能性があります。
FXって何? まとめ
いかがでしたでしょうか。
FXは少ない金額で手軽に始められる金融商品ですが、リスクもあるので安易な取引は注意が必要です。
しかし、リスクを踏まえた上で運用すれば、メリットも十分に感じることのできる金融商品であると実感できると思います。